コーポラティブハウスの起源は、200年以上前にイギリスで発祥した、建築組合と言われています。「組合員による相互金融の家造り」で、組合員の掛け金を蓄積し、建築資金がまとまる毎に、順番に家を建てて行く方法だったそうです。現在では、世界中に広がり、制度や方式は国や組織によって様々ですが、北欧では2〜3割がこの方式で建設されていると言われています。


 日本でも、戦後まもなくから建築家を中心に活動が始まり、日本独自の発展を遂げ、川崎市の柿生コーポをきっかけに、本格的な広がりを見せるようになりました。 自分たちで参加者を集めて、コーポラティブハウスを作ろうとしている人達もいますが、現在では、建築家等が中心となり、建設地の選定や組合設立から入居までをサポートする「コーディネーター主導型コーポラティブハウス」が主流になっています。推進組織としては、全国コープ推進協議会や、都住創は特に有名ですが、コーポラティブハウスを推進しようと言う組織は、全国に多数存在し、各地でコーポラティブハウスの普及活動を行っています。
 大都市圏を中心に、これまで400棟以上が建設されており、最近では、これからの住まいのあり方として、テレビや、建築専門誌及び一般誌でも何度となく特集が組まれており、その知名度は年々高まってきています。しかし残念なことに、九州ではその活動は一向に進まず、推進組織もなく、熊本の「もやい住宅」と、鹿児島の「コーポラティブハウス上荒田(コーディネート:井口設計(有))」が存在する位で、コーポラティブハウス後進地域と言わざるをえません。


 コーポラティブハウスは、住み手のライフスタイルに合わせた住戸設計を、集合住宅という形態の中で具現化する方式です。住まいに対する思考の向上やニーズが多様化していけば、必然的に求められる方式と言えます。
 近年では、分譲マンションでも、内装部分に自由設計の考え方を取り入れたり(但し殆ど全て水回りは変更付加)、スケルトン&インフィルによる分譲を推進する動きが見られます。また、鹿児島で建設された分譲マンションで、与えられた間取りに満足できず、入居前に自分流に内装に手を加える例が存在する等、ゆっくりではあるのものの、住まいに対する考え方が、供給と需要の両サイドで変化しているのは事実です。
 コーポラティヴハウスは、過剰気味になってきている現行の分譲マンションに取って代わる存在として、建設業界や不動産業界を初めとして、各方面で期待されております。

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コーポラティブハウス上荒田